ペレス、驚きのポール獲得!——サウジアラビアGP予選

ポールポジションを獲得したペレス(左)とルクレール

今回はフェラーリが予選1-2で圧倒的か…。と思いかけたところでペレスがポールポジションを獲るとは!初ポールおめでとう!

フェラーリの2人は実力が拮抗しているが、レッドブルのペレスはフェルスタッペンに比べて若干劣る、というのが一般的な評価だった。特に予選一発の走りでは。

そのペレスのポール獲得はチームの競争力の面で意義が大きい。ペレスはモナコやバクーなどの市街地コースが得意なドライバーだった。今回の予選も最終コーナー出口以外はマージンをうまく残しながらの走りに見えた。

去年のフェルスタッペンの走りも速かった(ただし最終コーナーでクラッシュしノータイム)。同じ「速い」という形容詞がつくとしても、ペレスは巧みさが光るまったく別物の走りだった。

最終盤まで予選を支配したフェラーリの強さは本物だ。一方で、メルセデスとハミルトンの不調はいよいよ深刻になった。

特にハミルトンの予選16位、Q1敗退は衝撃的だ。記録上はハミルトンのQ1敗退は2017年ブラジルGP以来だが、クラッシュでもなく、雨がらみでもなく、マシントラブルでもなく、ペナルティがあるので走行を回避したのでもなく、順当に走って実力通りにタイムを出したのにQ1で敗退するのは09年のイギリスGP以来だろうか? 09年も車体規定でダウンフォースのバランスが大きく変わった年だった。

フリー走行3回目でのハミルトン。この時点ですでにオーラがない


Q2でミック・シューマッハの大クラッシュが起きた。

ここのコースは危険すぎる。タイトな27のコーナーを平均時速250km超で駆け抜けるのは観客にはスリリングではあるが。クラッシュでガードレールが壊れるのはともかく、コンクリート壁がずれるなんて聞いたことがない。マシンが2つにちぎれるのも19年のグロージャンのクラッシュ以来だ。

ミックが無事でよかった。

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